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『人が集まる、文化が集まる! まちの個性派映画館』著者:美木麻穂 / デザイナー:宮﨑希沙(KISSA LLC)(パイ インターナショナル)
¥2,200
多様な形で発信を続ける、全国各地の魅力的な映画館88 全国各地で映画館が守り続けられていると同時に、新たな映画館も生まれています。昭和レトロ・モダン建築・廃校のリノベなど……本書では、ファン獲得のために地域コミュニティに密着し、様々な工夫を凝らす映画館をイラストと写真で解説。グッズや紙もの、海外のアートシネマなども特集します。 【掲載館】 御成座 / シネマ・デ・アエル / 本宮映画劇場 / シネマテークたかさき / 高崎電気館(高崎市地域活性化センター)/ 深谷シネマ / 国立映画アーカイブ / シネマチュプキタバタ / 下高井戸シネマ / Stranger / 早稲田松竹 / シネコヤ / シネマ・ジャック& ベティ / 高田世界館 / 新潟・市民映画館 シネ・ウインド / 上田映劇 / シネマスコーレ / 静岡シネ・ギャラリー / 伊勢進富座 / シネ・グルージャ / 元町映画館 / 豊岡劇場 / シネ・ヌーヴォ / ジグシアター / シネマ尾道 / 漁港口の映画館 シネマポスト / 萩ツインシネマ / あたご劇場 / キネマミュージアム / 小倉昭和館 / 玉津東天紅 / 本渡第一映劇 / 桜坂劇場 ほか 美木麻穂:神奈川県出身。イラストレーター。 中央美術学園でイラストや絵本について学ぶ。卒業後はシネコンと単館系映画館にて映写、フロアスタッフとして勤務。2019年1月、日本各地の映画館を取材し描いたイラスト展「映画館へ」を開催し、本書のもとになった同名の小冊子を制作販売。 Format:A5判変型 Size:190×148mm Pages:192Pages (Full Color)
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『ジョージ・ミラーとマッドマックス シリーズ誕生から伝説までのデス・ロード』ルーク・バックマスター 著 / 有澤真庭 翻訳(竹書房)
¥3,300
伝説誕生秘話 〈マッドマックス〉シリーズ4作の壮絶な舞台裏! 1979年──全世界を熱狂させるヒーローがオーストラリアで誕生。 それから45年──〈マックス〉は如何にして生み出され、 そして〝伝説〟となったのか── 「より大きく、うるさく、野心的に」 1976年、ジョージ・ミラーは友人のバイロン・ケネディと共に家族や友人から30万ドルを調達、当時は無名だったメル・ギブソンを起用し、「マッドマックス」を製作した。無謀な撮影、過激なアクション、経験不足……時間と予算の限られるなか撮影を終え、ミラーは家の台所で編集し完成させた。当時のオーストラリア映画界では珍しかったこのアクション映画は大ヒットし、世界中で多くのファンを生み出す。革ジャケットを着た〝ロード・ウォリアー 〟ことマックス・ロカタンスキーは世界に知られるアイコンとなり、公開から45年を経ていまなお愛されている。本書は、伝説のはじまりとなった一作目の製作の裏側を中心に、パワーアップした「2」、バイロン・ケネディを失ったミラーの心情を反映した「サンダードーム」、そして復活の「怒りのデス・ロード」までの軌跡を追ったものである。 寸法 : 12.7 x 2.5 x 18.8 cm ページ数 : 390ページ
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『MCU 比類なき映画スタジオの驚異的〔マーベル〕な逆転物語』ジョアンナ・ロビンソン / デイヴ・ゴンザレス / ギャヴィン・エドワーズ 著 / 島内哲朗 訳 / 吉川悠 監修(フィルムアート社)
¥3,300
「一番いいアイデアが勝つ」 圧倒的な創造性と、常識にとらわれない発想を武器に世界中を魅了する「宇宙〔ユニバース〕」を創り出した史上最大のエンターテインメント企業、マーベル・スタジオ。 関係者たちへの取材によって、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の知られざる歴史がついに明かされる。 失敗と破滅と破産から、マーベル・スタジオは始まった―― 自社キャラクターの権利を抵当に入れて融資を受け、絶対に失敗することができない状況の中で制作された『アイアンマン』。 主役は、それまでのキャリアで「ほぼ完璧な商業的失敗記録」を更新し、薬物乱用者としてハリウッドの問題人物として知られていたロバート・ダウニー・Jr。 しかもアイアンマンは、マーベルのキャラクターの中でも一般的な認知度が低く、「二軍」扱いだった。 マーベル・スタジオの未来はこの1本にかかっていた。 2008年に公開された『アイアンマン』は世界的な大ヒットを記録。 マーベル・スタジオが、負けの許されない賭けの連続に勝利した瞬間だった。 いまや、マーベル・スタジオ製作の映画やテレビ・シリーズは世界のポップ・カルチャーを席巻し、史上最も成功したフランチャイズとなっている。 本書は、1970年代のマーベル初期映像作品、そしてスタン・リーが立ち上げた「マーベル・プロダクション」の失敗やトイ・ビズによるマーベル・コミックの買収など、マーベル・スタジオ設立前史から、『アイアンマン』以降のマーベル・シネマティック・ユニバースの成功、そしてディズニープラスでの新展開まで余すところなく記述している。 ケヴィン・ファイギ、ボブ・アイガー、ロバート・ダウニー・Jr、ジェームズ・ガンをなど、MCUを取り巻く主要人物へのインタビューを収録するとともに、プロデューサー、脚本家、アーティスト、キャスティング担当者などMCUを支える多くのスタッフの声を記録し、ニコール・パールマンやヴィクトリア・アロンソなどMCUに多大な貢献をしながらもこれまであまり知られることのなかった人物についてもスポットライトを当てている。 本書はマーベル・スタジオ年代記の決定版であると同時に、監督・俳優の降板や多様性や新展開への無理解、創造性〔クリエイティヴィティ〕と経営〔ビジネス〕の対立、パンデミックによる製作・公開の停止などあらゆる困難を乗り越え、IPビジネスとストリーミングで世界有数のエンターテイメント企業となった新興スタジオの戦いの物語でもある。 「正史」では決して語られることのない、「真の」MCU年代記がここに。 世界中のマーベルファン、MCUファンを納得させたベストセラーが待望の邦訳! 判型:A5判・並製 頁数:584頁
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『フェミニスト・ファイブ 中国フェミニズムのはじまり』レタ・ホング・フィンチャー 著 / 宮﨑真紀 翻訳 / 阿古智子 解説(左右社)
¥3,080
世界が注目した、中国の5人のフェミニストを追う 「闘争することが日常だった。もし闘争をやめたら、私が私でなくなってしまう。」 2015年国際女性デー、中国で痴漢反対のステッカーを配布しようとし、逮捕された5人の女性がいた。 まったく無名だった彼女たちは、逮捕・拘束されたことにより世界的な注目を集める。「女権五姉妹(フェミニスト・ファイブ)」の誕生である。 家父長制的権威主義国家としての中国は、性暴力をゆるし、女性たちを「産む機械」に貶め、その自由を奪ってきた。 なぜ独裁者(習近平)は、武器を持たない彼女たちを恐れたのか? 逮捕、拘留、脅迫、検閲、暴力。政府による抑圧が強まるなか、フェミニストはどのように声をあげ、行動したのか。 その声はやがて、政治的表明を避けていた女性たちをも動かしてゆき……。 独裁者も恐れたフェミニストたちの姿を追う。 解説は、現代中国の政治・社会変動、人権問題などを研究する阿古智子氏。 「女権五姉妹」以前・以後の中国フェミニズム運動を概括できる一冊。 判型/ページ数 : 四六判 並製 328ページ
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『大日本いじめ帝国 戦場・学校・銃後にはびこる暴力』荻上チキ/栗原俊雄 著(中央公論新社)
¥1,870
戦時下、いじめは大量生産されていた。全裸での身体検査、牢獄のごとき学童疎開、自殺率世界一位の日本軍……「女子と女子を向かい合わせて、往復ビンタを食らわせた」「犬の鳴き声を出して班内を回るのだ」「何が戦死なものか。彼は殴り殺されたのです」最新のいじめ研究があぶりだす、戦時下の暴力と現代日本の課題。数多くの証言と時代背景を整理し、陰惨さの実相に迫る。 判型:四六判 ページ数:224ページ
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『ファクトリー・レコード全史』ジェームズ・ナイス 著 / 今井スミ 訳(シンコーミュージック)
¥5,720
ジョイ・ディヴィジョン、ニュー・オーダー、ハッピー・マンデーズらを生んだ伝説の英インディ・レーベル その激動の歴史を網羅した評伝が登場! 英国ロック史における重要拠点「ファクトリー」の真実に迫る 1978年に英国マンチェスターで始まったファクトリー・レコードは、創立者トニー・ウィルソンの独自の哲学や美学のもとで多くのユニークな作品を生み出していった。レコードのみならずポスターやイベント、クラブ「ハシエンダ」などにもカタログ番号を付ける遊び心もあり、「マッドチェスター」ブームを巻き起こしたものの、アーティスト優先の運営方針は経済的破綻を生み1992年に倒産。所属アーティストや当時のスタッフなど多くの関係者の証言も交えてその一部始終をたどった本書は、希代のレーベルの栄枯盛衰を伝えるUKロック・ファン必読の一冊である。 【CONTENTS】 Chapter 1 1976-1977 退屈 Chapter 2 1978 耳栓着用 ザ・ファクトリー Chapter 3 1979 アンノウン・プレジャーズ(知られざる悦び) Chapter 4 1980(Part 1) ブリュッセルより愛をこめて Chapter 5 1980(Part 2) イン・ア・ロンリー・プレイス(孤独な場所で) Chapter 6 1981 未来派達 Chapter 7 1982 会員制ダンス・クラブ Chapter 8 1983 混乱(コンフュージョン) Chapter 9 1984 最先端の人々発 Chapter 10 1985 ペレストロイカ Chapter 11 1986 10年目の夏 Chapter 12 1987 24 アワー・パーティ・ピープル Chapter 13 1988 存在の証明 Chapter 14 1989 マッドチェスター Chapter 15 1990 ハシエンダは閉鎖せねばあならない Chapter 16 1991 ガンチェスター(銃の街マンチェスター) Chapter 17 1992 全てが崩れ落ちる時 サイズ A5判 ページ数 930ページ
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FROM THE HELL MAGAZINE vol.3
¥1,100
クィア&フェミニズム&個人的な日々のことを詰め込んだZINE第3弾。 概要: 新卒一ヶ月で会社を辞めて無職無一文になってしまい実家に戻るか……と思った矢先、親と接すると死にたくなるようになってしまった私が絶望しながら自分を立て直そうとする日々を2024年6月〜11月までの日記とエッセイで綴っています。 仕様:A5/p26/表紙カラー本文モノクロ 発行:ayano
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FROM THE HELL MAGAZINE vol.2
¥1,200
クィア&フェミニズム&個人的な日々のことを詰め込んだZINE第2弾。 テーマは「絶対に生き延びてやる。」。2月の政府周辺の差別発言がしんどすぎて「生き延びてやる」って気持ちで作ったZINEです。 しんどい時期に自分が摂取していたエンタメや考えていたこと、その時撮った写真やクィアフレンズに撮ってもらった写真たち。希死念慮を連れてくる生理の話。等々をしています。 私が自分が辛い時と自分と似たように辛くなっている人の存在を知って生きる希望になるタイプの人間なので、このZINEもそんな人たちの気持ちを少しでも軽くするコンテンツになればな、と思っています。 A5サイズ(H210mm×W148mm)/30頁 制作:文乃(ayano)
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30ne(三十路zine)
¥600
<本文より> おーけーとアタイは、渋谷のプロントにていつものようにだべっていた。 「なんかzine作りたくない?」「分かる〜」 私たちはいつも中身のない会話で盛り上がっている。 しかし、今回は違った。おーけーが文章を書いてきたのだ。 しかもそれがなかなかいい文章で、アタイは気に入った。 「じゃあさ、この文章に沿って、テーマは友達でzine作っちゃおう!」 「えっ、もうすぐうちら30歳になるしさ、30ne(三十路zine)ってどよ?」 「それ最高じゃん」 そして、周りの友達を巻き込みアラサーの私たち5人がそれぞれ書き上げた。 みんな等身大の焦燥感、変化などを痛いくらいにリアルに表現している。 ぜひ、読んでいただけたら嬉しいです。 <目次> 特集 友だち 届けられなかった、ことば / おーけー ...2 私のセミナーメイト / 吉田 ...4 questioning/imperfection / アタイ ...7 後戻り禁止 / たけし ...9 詩を読むことについて / Shige ...11 パレスチナに寄せて あとがき
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『ヘルジャパンを女が自由に楽しく生き延びる方法』アルテイシア(幻冬舎)
¥781
医大の不正入試から、痴漢や「生理の貧困」問題、女性政治家の少なさ等々、女たちが性差別に声を上げる一方で、「男らしさの呪い」から抜けられない男たちのしんどさも。「女は翼を折られ、男はケツを蹴られる」と喝破する著者が、男も女も繊細でいいし傷ついていい、よりよい未来のために声を上げていこう! と元気づける爆笑フェミエッセイ。 ページ数:312ページ 判型:文庫判
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『昭和の商店街遺跡、撮り倒した590箇所』山本有 著 / 石黒謙吾 編集(303BOOKS)
¥1,650
愛おしむ記憶の卒業アルバムです。 紙で残す保存版! 2010年から続く人気ブログ「香ばしい町並みブログ」の山本有氏が、地道なフィールドワークとして撮影し、記録してきた全国590箇所の中から、特に商店街にスポットを当ててセレクトした108箇所を写真と文章で紹介しています。そのすさまじくノスタルジックな街並みは、もはや、遺産という言葉を超え、遺跡と表現してていいほどの貴重な佇まいです。すでになくなっている商店街も多数掲載。また、読み物としての「商店街を巡る冒険の覚え書き」を掲載し、巻末には「全国探訪[590箇所]全リスト」、「昭和の商店街遺跡 全国探訪MAP」が付いています。 [商店街を巡る冒険の覚え書き] ●商店街に惹かれる原点に、和歌山、千葉、茨城 ●商店街探しはネット検索の「芋づる方式」で ●商店街巡りの「計画」「移動」「持ち物」「撮影」 ●商店街撮影の良き相棒のカメラ&機材たち ●商店会の役割と消えゆくアーケードへの思い ●空き店舗問題は、店舗兼住宅で貸しにくいから ●商店主たちとの交流は「サザエさん」の世界 [はじめに]より 「今撮らなければ、消えてしまう」 昭和レトロな商店街を取り巻く状況はここ10年で急変しつつあります。平成バブルによる地上げ、都心回帰による都市再開発、東京五輪と、さまざまな再開発を乗り越えて令和の時代まで生き残ってきた商店街や市場ですが、1960年代に創業した店主たちが一斉に引退する時期となり、特に2015年頃から急速に姿を消しつつある印象です。 寸法 : 14.8 x 1.2 x 21 cm ページ数 : 176ページ
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『ワンルームワンダーランド ひとり暮らし100人の生活』落合加依子 / 佐藤友理 編(小鳥書房)
¥2,200
オールカラーで、部屋にまつわるエッセイと写真を100人分掲載。 職業も住む場所もさまざまな100 人の、ひとり暮らしの記録集。 「部屋は、言葉を話すわけじゃない。でもありったけの息を吸って暮らすわたしたちを、静かに見守ったり叱ったりしているのかもしれない。 記憶も匂いもそこに残って、見慣れたはずの毎日の隙間に、あの恋やあの会話、さみしさ、まばゆさが染みついている。」 (「はじめに」より) きっと部屋にはそのひとそのものが表れる。意図した部屋でも、無防備な部屋でも。ほかの誰かと暮らす部屋ではない、ひとり暮らしの部屋ならなおさら。 そんな思いから、市井で生きる人たち100人に声をかけ、ひとり暮らしの部屋にまつわるエッセイを書いていただきました。部屋全体が写る写真と、お気に入りのものを写した写真も載せています。 私たちは、それぞれの部屋に流れる時間を想像しながら、この本を編集していました。 ひとり暮らしを始めたばかりの部屋、停滞と安堵が漂う部屋、その人の歴史が詰まった部屋、誰かの気配が残る部屋、これから先の長い時間が見えるような部屋…… それぞれの部屋の中に誰とも違う生活がある、ただそれだけのことなのに、100人分の暮らしの営みがこうして綴じられていることが、どうしてか心強く感じられます。 エッセイを書いてくださった方の中には、引っ越しをした人もいるし、今はひとりで暮らしていない人もいます。ひとり暮らしは突然始まったり終わったりする。ひとり暮らしでもそうじゃなくても、生活は形を変えながら続いていく。 だからこれは、とある時期に偶然そこにあった生活の、記録集のようなものです。 「ワンルームワンダーランド」といいながら、1Rのみならずさまざまな間取りの部屋を載せています。 小さなひとつの部屋(ワンルーム)から、限りない未来が広がっていきますように。 ■職業も住む場所もさまざまな100人の、ひとり暮らしの記録集 お笑い芸人/ 画家 / 大学生/ 喫茶店店主/ 会社員/ 学校職員/ 地方公務員/ D J/ デザイナー/ フリーター/ 編集者/ 研究員/ 詩人/ 本屋店主/ 事務職/ 書家/ 学芸員/ 文化施設職員/ 花屋/ ライター/ イラストレーター/ 映画監督/ 着付師/ NPO職員/ ラジオパーソナリティ / 縫う人/ 英語教員/ 映像作家/ ITエンジニア/ ピアノ講師/ ジビエ解体/ 料理家/ 医師/ カウンセラー/ 美容師/ 犯罪学者 ほか 『ワンルームワンダーランド ひとり暮らし100人の生活』 編著=落合加依子、佐藤友理 エッセイ=100人の皆様 装丁・組版 佐藤友理 編集 落合加依子(小鳥書房)、佐藤友理 印刷・製本 シナノ書籍印刷株式会社 並製、B6、帯あり、240ページ
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『クィアのカナダ旅行記』水上 文(柏書房)
¥1,760
日本の同性カップルが「難民認定」されたカナダで手にしたたくさんの問い、そして言葉。二度の滞在をもとに綴る著者初のエッセイ集。 日本の同性カップルが「難民認定」された国で、 わたしが手にしたたくさんの問い、そして言葉。 日本と違って20年前から同性婚ができて、「LGBTQ先進国」と言われるカナダ。先住民や有色人種への差別が残り、パレスチナ解放をめぐって揺れ動いてもいるカナダ。二度の滞在をもとに、そしてバックラッシュが強まる日本の政治的状況を踏まえながら、その今を記録した著者初のエッセイ集。 “わたしたちはここにいる、わたしたちはクィアだ――でも、どうしたら伝わるだろう? 目の前に存在しているにもかかわらずしばしば「見えない」存在にされてしまう/「見えない」存在であることを強いられてしまう時、確かに「ここにいる」と、どうしたら伝わるのだろう。わずかな時間ではあるもののカナダに滞在している間、そして日本に帰ってきてからずっと、わたしは「見える/見えない」存在について考えているような気がする。”(本文より) この旅行記は、ひとりのクィアの経験を綴ったにすぎない。それでも、そのひとりの経験になんとか「言葉」を与え、分かち合うことを通じて、見えてくるものがあるはずだ。 ※英語のタイトル表記はA Queer’s Canadian Travel Journalである。 【著者略歴】 水上文〈みずかみ・あや〉 1992年生まれ、文筆家。主な関心の対象は近現代文学とクィア・フェミニズム批評。企画・編著に『われらはすでに共にある――反トランス差別ブックレット』(現代書館)。 目次 プロローグ 第1部 トロント・プライド 1 正義を今、求めてる――2023年のトランス・マーチ 2 自分の権利のためにマーチする必要があるか?――2023年のダイク・マーチ 第2部 カナダ再訪 1 再びカナダについて 2 トロント・スケッチ 3 ウィニペグ旅行⑴――赤いドレスとブリュワリー 4 ウィニペグ旅行⑵――人権ミュージアム 5 クィアのカップルセラピー 6 クィアのホームパーティー 7 クィアと空間の政治⑴――パレスチナ連帯キャンプ 8 クィアと空間の政治⑵――「ラファに手を出すな」集会 9 ここにも、そこにも、どこにでも エピローグ 判型 : 四六判 ページ数 : 216
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『ごりやく酒』パリッコ(亜紀書房)
¥1,980
\お天道様の空の下──頭を垂れたら、いざプハーッ!/ \ありそうでなかった〈神社×昼酒〉の街飲み本!/ ゆるいトーンでぶらぶら歩く、神社のある街。 鳥居の前でお辞儀をしたら、二拝二拍手、そして一拝。 透明な空気をたっぷり吸い込んだ後は、さあ店探し! ご祭神のお導きのまま、目の前に現れた酒場で飲む。 これがパリッコ流「ごりやく酒」。 地域で愛される神社で一拝してから、街へ繰り出しキュッと一杯。 ありそうでなかった街ぶら昼飲みエッセイの誕生です。 ★清野とおる・スズキナオ同行酒収録★ ―――――――――――――――――――― 単行本だけの書き下ろしもたっぷり収録!! ―――――――――――――――――――― 1)清野とおるさんと行く神社&昼酒ルポ 2)神社アドバイザー・井口エリさんと穴守稲荷神社の宮司さんに訊く「参拝と飲酒」その御利益の因果関係とは? 3)日本の総氏神「伊勢神宮」でごりやく酒(前後編) ◎ 著者・パリッコさんより ◎ 訪れた街の神様に、まず「今日はおじゃまします」とご挨拶をし、 心身すっきりの状態でふらりと飲み歩く。 以前からなにげなくやっていたこの行為に 「ごりやく酒」と名前をつけ、 あらためて各地をめぐってみたところ、行く先々でやっぱり、 忘れがたい名店たちとの出会いが待っていたのでした。 そんな記録を詰め込んだ、ごりやくたっぷり、開運招福な1冊。 ぜひよろしくお願いします! 【目次】 ◇はじめに ◆其の一…………東伏見稲荷神社(東伏見)と屋台のレモンサワー ◇其の二…………東京大神宮(飯田橋)と「大阪餃子専門店よしこ」の餃子 ◆其の三…………東神社(練馬)と「チャンピオンケバブ」のケバブ ◇其の四…………柳森神社(秋葉原)と「食力」の豚キムチ ◆其の五…………馬橋稲荷神社(阿佐ヶ谷)と「わいたこ」のたこ焼き ◇其の六…………花園神社(新宿)と「味彩 吉野」のビーフシチュー ◆其の七…………池袋御嶽神社(池袋)と「味王」の排骨飯 ◇其の八…………船光稲荷神社(南青山)と「料理倶楽部」の倶楽部弁当 ◆其の九…………赤羽八幡神社(赤羽)と「あぺたいと」の両面焼きそば ◇其の十…………金刀比羅宮(虎ノ門)と「肉十八番屋」の邪悪セット ◆其の十一………桃園稲荷(中野)と「BOQUERIA」の殻つき濃厚ウニプリン ◇其の十二………松尾大社(京都)と「団ぷ鈴」のしば漬けとろろそば ◆其の十三………続・松尾大社(京都)と「琴ヶ瀬茶屋」のイカ焼き ◇其の十四………若宮八幡大神宮(大阪)と「赤のれん」のトマトチーズ焼き ◆其の十五………神田明神(御茶ノ水)と「名酒センター」のよっぱらいたまご ◇其の十六………三原台稲荷神社(三原台)と「松月庵」の天ざる ◆其の十七………蛇窪神社(中延)と「つくばや」のおまかせランチ ◇其の十八………田無神社(田無)と「ロバブリトー」のブリトー ◆其の十九………清野とおるさんと行く縁切榎(板橋本町)と「信濃路」の焼鮭 ◇其の二十………伊勢神宮・外宮(三重)と「海山」のさめのたれ ◆其の二十一……伊勢神宮・内宮(三重)と「鈴木水産」の生がき ◇おわりに [コラム]ちょっとひと息 ◆前編「ごりやく酒はほぼ直会!?」/穴守稲荷神社の物語 ◇後編「生ビールはお稲荷さんのしっぽ色」/「穴守空港」のあつあげ 判型 : 四六判 ページ数 : 256ページ
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『おてあげ 第4号』困ってる人文編集者の会(麻田江里子/柴山浩紀/竹田純)
¥1,100
「本のまわりの困りごと」がテーマのZINE、第四弾です。人文ジャンルの本を編集する「困ってる人文編集者の会」がつくりました。 著者プロフィール 困ってる人文編集者の会 (麻田江里子/柴山浩紀/竹田純) 特集:おねがい 目次 【巻頭言】おねがい…竹田純 【座談会】2024年上半期のベスト本とおねがいについて…困ってる人文編集者の会 【エッセイ】わたしのおてあげ お願いは世界を広げる…竹田信弥(書店主) おねがいはしたくない…七竈(記者) ルビをふる仕事…髙井愛(デザイナー) あがり症…佐藤顕子(フォトグラファー) アドゥーは待っている…森田直(編集者) 希望は棄てない…藤枝大(編集沙) 【連載】飯田、おまいだったのか。(略)第3話…飯田正人(バイヤー) 【特別企画】文学フリマ岩手に行ってきた!…困ってる人文編集者の会 こまへん日記 2024年9月28日~10月2日…困ってる人文編集者の会 おてあげ通信…困ってる人文編集者の会 プロフィール/次号予告/編集後記
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クィア/フェミニズムZINE(仮)2024年12月臨時増刊号
¥500
「創作・批評・アクティビズム、それぞれを往復することを目指すZINEの(たぶん)創刊号。短歌、詩、小説、日記、批評などの作品に加え、特定生殖補助医療法案にかんするアクションの記録など、計10編を掲載。テキストデータへのアクセスつき」 目次: 短歌 予感 鈴原礼惟 短歌 天動説は唱えない やち(山口舞桜) 日記 9/29 – 10/7 アキラ 短歌 水やりの時間(に眠る) 壺 小説 羽化 怜 歌会 クィア短歌会詠歌 ymagtmao・宮崎水鏡・壺 批評 出会い、応答する私の記録——クィア短歌会詠歌への(不十分な)批評として 壺 歌短歌 おのこおなこどこのこだれもいないこ 不可思議 不可視儀 じたばたインハウス(山口舞桜) 特定生殖補助医療法案にかんするアクションの記録 各政党へのアンケートの回答まとめ わたしたちがみんなに渡せる直接行動キット 山口舞桜(だけではない) 詩 海岸 宮崎水鏡 ひとこと 鈴原礼惟・宮崎水鏡・山口舞桜
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『仕事文脈vol.26』(タバブックス)
¥1,320
すべてのゆかいな仕事人に捧げるリトルマガジン『仕事文脈』 特集1:みんなで生き残る 誰かが勝つと誰かが負ける? どんな選択にも犠牲はつきもの? 本当にそうなんだろうか 今のシステムしかありえないんだろうか 社会の違うかたち、まだまだある 苦しんでいる人、まだまだいる 知って、考えて、みんなで生き残る 味方であったり敵でもあったりする他人とどうすればよりマシな形で一緒に生活していけるか、俺が考えるきっかけになった経済学の話 済東鉄腸 アクティビズムが弱い立場の人を追い詰めないために 明日少女隊のお金にまつわる試行錯誤 尾崎翠(明日少女隊) 「わがこと」の先へ 宮本匠 各地で生きるみんなの一週間日記 ガザを生きる 法を知ることはみんなで生き延びる力になる 弁護士・國本依伸さんに聞く 「みんなで変えようよ」に向かっていきたい 「#座ってちゃダメですか」プロジェクトと、今こそ知りたい労働組合のこと 本当にみんなで生き残れるのか? あきらめないための編集後記的座談会 特集2:つくる→めぐる→つくる→ 少しずつでも生きやすくなっているとしたら 誰かがつくってきたもののおかげ それはもちろん、逆もある 何を考えてつくるんだろう 面白さ、かわいさ、責任、社会、 絶対すること、したくないこと、 ぐるぐる、つくる→めぐる→つくる→ 作る、思い出す 小山田浩子 社会に接続中です、しばらくお待ちください 藤岡拓太郎 透明人間から透明人間ズへ 私から私たちへ 山本美里 透明人間ズという、愉快なバンド活動 三浦真未 仕事文脈特別企画 みんなで編み物しませんか? やってみました@本屋lighthouse 温泉マークと/で考える“つくる”ってどういうこと? 小説 離乳 兼桝綾 ◎連載 文脈レビュー 映画/スポーツ/ZINE/ノンフィクション 「聞く」という仕事 辻本力 40歳、韓国でオンマになりました 木下美絵 無職の父と、田舎の未来について。 さのかずや 虹色眼鏡 チサ 男には簡単な仕事 ニイマリコ 文脈本屋さん 恵文社一乗寺店 仕事文脈コラム ほか A5判/134頁
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『さみしくてごめん』永井玲衣(大和書房)
¥1,760
◎ロングセラー『水中の哲学者たち』で颯爽とデビューした在野の若手哲学者・永井玲衣の最新エッセイ。世界の奥行きを確かめる。 8/11と8/12には当店で刊行イベントも開催! 〈以下、版元HPより〉 「わたしはいつまでも驚いていたい。こわがっていたい。絶望して、希望を持ちたい。この世界から遊離せずに、それをしつづけたい。世界にはまだまだ奥行きがあるのだから。」 今、もっとも注目される書き手、永井玲衣の最新刊! 哲学は心細い。さみしい。だがわたしは、さみしいからこそ哲学をしているような気がする。生まれてきたことがさみしい。わからないことがさみしい。問いをもつことがさみしい。問いと共に生きることがさみしい。(本文より) ことばが馬鹿にされ、ことばが無視され、ことばが届かないと思わされているこの世界で、それでもことばを書く理由は何だろう。わたしの日記は、戦争がはじまって終わっている。あの瞬間から、日記は戦時中のものとなった。 だが、ほんとうにそうなのだろうか。戦争はずっとあったし、いまもある。わたしが絶望したあの戦争は、いまもつづいている。だからあの日記はすでに戦時中のものだったし、この本も、やはり戦時中のものである。 とはいえ、わたしたちの生活に先立って、戦争があるわけではない。生活の中に戦争が入り込むのだ。どうしたって消すことのできない、無数の生の断片があるのだ。たとえ「対話」ができず、あなたのことばを直接きくことができなかったとしても、決して「ない」のではない。(「あとがき」より) 判型・ページ数 四六 ・ 240ページ
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『ここは安心安全な場所』植本一子
¥1,650
◎当店でイベント出演もしてもらったこともある(https://momobooks.jp/RmX8KLhJ/HaEm9scf)写真家・植本一子さんによる最新エッセイ。 あなたとわたしの現在地をみつめる 植本一子のエッセイシリーズ(わたしの現在地)第2段。 ーーー著者紹介文ーーー 今回のテーマはここ数年通っている遠野のとある場所と馬についてです。 ふいに出会えた場所、人、そして馬たちが、わたしのその後の人生を変え、そして支えることとなりました。本には8遍のエッセイと、詩を1つ書きました。 さらにこのエッセイ集の主要人物であるとくさんこと徳吉英一郎さんに寄稿文をお願いしました。 「自分自身で生きる」とは、どういうことだろう。 馬たちと過ごす静かな時間のなかで、わたしは少しずつ自分を取り戻していった。 葛藤を抱えながら生きてきた心と、変わっていく内面を見つめた、小さな旅の記録。 偶然のように現れた、ギフトのような人や場所。この出会いがあったからこそ、わたしはひとりで歩き出す準備が整ったのだと思う。(本文より)
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『小山さんノート』小山さんノートワークショップ 編(エトセトラブックス)
¥2,640
◎『第2回 生きる本大賞』受賞作品!https://x.com/ikiruprize 「小山さん」と呼ばれた、ホームレスの女性が遺したノート。 時間の許される限り、私は私自身でありたいーー2013年に亡くなるまで、公園で暮らしながら、膨大な文章を書きつづっていた小山さん。町を歩いて出会う物たち、喫茶でノートを広げ書く時間、そして、頭のなかの思考や空想。満足していたわけではなくても、小山さんは生きるためにここにいた。 80冊を超えるノートからの抜粋とともに、手書きのノートを8年かけて「文字起こし」したワークショップメンバーによるそれぞれのエッセイも収録。 判型 四六判変形・並製 頁数 288ページ 発行者 松尾亜紀子 装丁 鈴木千佳子 装画 いちむらみさこ 発売 2023年10月30日
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『愛と連帯 非正規労働者、国会へ』大椿 ゆうこ(地平社)
¥1,760
◎MoMoBooksは応援しています!表紙や中身のイラストは当店でも展示を行ってくれた(https://momobooks.jp/RmX8KLhJ/sC7E1Mze)アーティスト・アクティビストの金明和さん!! 〈以下、版元HPより〉 働く人たちの使い捨てを許さない。 私は氷河期世代。非正規の仕事で生きてきた。 解雇され闘った経験を経て、国会議員に。 あなたと一緒に闘う、ブレない政治家のストーリー。 <著者プロフィール> 大椿 ゆうこ (オオツバキ ユウコ) (著) 参議院議員。厚生労働委員会所属。社会民主党副党首。就職氷河期世代で、30代まで非正規雇用を掛け持ちして生計を立てる。2006年より関西学院大学で障害のある学生の就学支援事業に携わるが、2010年、上限4年の有期雇用を理由に雇い止め解雇となる。継続雇用を求め3年9か月闘うが、原職復帰は叶わず。2011年から大阪教育合同労働組合の専従役員として、主に非正規労働者の権利獲得のために活動。2016年、同労組執行委員長。2023年4月、繰上げ当選で国会議員に。 岡山県高梁市出身。実家は兼業農家。家族はカタルーニャ人のつれあいと保護猫2匹。 <もくじ> 第1章 解雇された非正規労働者、国会へ 1 就職氷河期時代に社会へ――「失われた世代」を生きる 2 非正規労働という不条理――有期雇用で雇い止め 3 生きていた労働組合――次の勝利のために 4 労働を変え、社会を変える――政治活動、3回の落選 5 国会議員に――労働問題にこだわる 第2章 女性の声を政治へ 1 女性が政治家になるということ 2 シングル・非正規の女性はこの社会をどう生きのびるか 3 少子化問題と就職氷河期世代――非正規雇用の入口規制を 第3章 権利のための闘い 1 維新政治と労働組合バッシングがもたらしたもの 2 弾圧される労働組合――関西生コン事件 3 戦後責任を果たす――長生炭鉱の歴史を刻む 4 すべての人の人権が守られる社会へ 対談 藤川瑞穂×大椿ゆうこ 労働者を使い捨てにする企業と闘う 和田靜香×大椿ゆうこ シングル・非正規女性の生きづらさと政治 寸法 : 四六判 ページ数 : 208ページ
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『女性議員を増やしたい ZINE』濵田真里(タバブックス)
¥1,100
gasi editorial ZINE第5弾。めちゃ賛同しています! 〈以下、版元HPより〉 ジェンダーギャップ指数で日本は政治分野が146カ国中139位。なぜ日本には女性議員が少ないのか。 政治家=スーツを着た男性、家庭と両立できない仕事という固定概念、さらに可視化されにくい女性議員・候補者へのハラスメント。 変化する社会課題解決に向け、多様な人々が政治参画するための第一歩を考えます。 これまでずっと男性主体で続いてきた「政治」を解体し、もっと多様な人たちが関われるものにする作業を、たくさんの人たちと一緒にやっていきたい。1人でも多くの人に、女性議員を増やすためにできることを見つけてほしいという思いから、このZINEを作成しました。 【目次】 はじめに 1章 女性議員はどれくらいいる? 2章 なぜ女性を増やす必要がある? 3章 女性議員が増えない理由 4章 女性議員に対するハラスメント問題 5章 女性議員・候補者のサポート活動 6章 私たちにできること 応援・ボランティア・バイスタンダー 付録① 選挙ボランティアのしおり 付録② こどもと一緒に選挙ボランティアしてみよう!リーフレット 付録③ もっと知りたい人のためのおすすめ本リスト <濵田真里> ジェンダー総合研究所 共同代表。専門分野は女性議員に対するハラスメント。内閣府の「令和3年度政治分野におけるハラスメント防止研修教材」等の作成に関する検討会構成員。政治分野における女性比率が少ないことに問題意識を持ち、研究内容を元にStand by Womenを設立。これまで100人以上の議員に対するヒアリングや相談対応を行ってきた。2023年4月の統一地方選挙に向けて日本初の議員向け無料相談窓口となる「女性議員のハラスメント相談センター」を設立。大学や各地の男女共同参画センター、地方議会において女性の政治参画やハラスメント対応等についての研修や講演を多数実施。 デザイン 片桐麻実 髙橋彩花 ページ B6判・58ページ
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『パレスチナ/イスラエルの〈いま〉を知るための24章』 編著 鈴木啓之 / 児玉恵美(明石書店)
¥2,200
昨今混迷化するパレスチナ情勢を受け、パレスチナに暮らしている人々や故郷を追われた人々の現状、イスラエル国内の世論等、一元的な対立構造ではない多様な視点からパレスチナ問題がわかる別冊エリア・スタディーズが誕生。どのようにガザを支援しているのか、パレスチナ国内のカルチャーや商業活動等、現地の日常も活写したパレスチナ理解の決定版。 【執筆者一覧】 鈴木啓之(すずき・ひろゆき) 東京大学中東地域研究センター・特任准教授。中東地域研究。著書に『蜂起〈インティファーダ〉――占領下のパレスチナ1967–1993』(東京大学出版会、2020年)、共編著に『パレスチナを知るための60章』(明石書店、2016年)、共訳書にラシード・ハーリディー『パレスチナ戦争――入植者植民地主義と抵抗の百年史』(法政大学出版局、2023年)。 藤屋リカ(ふじや・りか) 慶應義塾大学看護医療学部/大学院健康マネジメント研究科准教授。元日本国際ボランティアセンター(JVC)パレスチナ事業担当。主な著作に「生と性の間で――保健師としてのパレスチナ人女性への聞き取りから」(長沢栄治監修・鳥山純子編著『フィールド経験からの語り』明石書店、2021年)、「日本の医療支援――パレスチナに根づいた支援」「変遷する障害者福祉――誰も置き去りにしない社会に向けて」(臼杵陽・鈴木啓之編著『パレスチナを知るための60章』明石書店、2016年)。 手島正之(てしま・まさゆき) (特活)パレスチナ子どものキャンペーン・エルサレム事務所代表。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)・コソボ事務所にて難民保護政策、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)・レバノン事務所にてモニタリング・評価担当を経て、2014年8月から現職。 吉田美紀(よしだ・みき) UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)ガザ事務所戦略立案チームリーダー。米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)卒業後、セネガルで青年海外協力隊の経験を経て、(特活)日本リザルツでハイチ地震、東日本大震災、フィリピン洪水、2014年ガザ紛争後の支援に関わる。2016年よりUNRWAガザ事務所に勤務。2023年10月以降はガザ緊急アピール作成と資金調達、食糧、シェルター、水と衛生、保健などの緊急支援のコーディネーションを行う。 山本健介(やまもと・けんすけ) 静岡県立大学国際関係学部・講師。中東地域研究。著書に『聖地の紛争とエルサレム問題の諸相――イスラエルの占領・併合政策とパレスチナ人』(晃洋書房、2020年)、共訳書にラシード・ハーリディー『パレスチナ戦争――入植者植民地主義と抵抗の百年史』(法政大学出版局、2023年)。 ハディ・ハーニ(Hani Abdelhadi) 明治大学商学部特任講師。東京ジャーミイ文書館理事。博士(政策・メディア)。論文に「イスラーム法からみるパレスチナ問題」(イスラム世界93、2020年)、「初期パレスチナ指導層における「民族自決」概念の内在化(1918-1922)」(日本中東学会年報36-1、2020年)など。 島本奈央(しまもと・なお) 大阪大学大学院国際公共政策研究科博士後期課程在籍。専門は国際法学。主な論文に「マイノリティの集団的権利――マイノリティから自決権行使主体への接近可能性」(平和研究第60号、2023年)。2019年9月~2020年2月ヘブライ大学ハリー・S・トルーマン平和研究所訪問研究員。同期間、Al-Quds Community Action Center にてインターンシップを行う。 鶴見太郎(つるみ・たろう) 東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻・准教授。ロシア・ユダヤ史、シオニズム史。著書に『ロシア・シオニズムの想像力』(東京大学出版会、2012年)、『イスラエルの起源』(講談社、2020年)、共編著にFrom Europe’s East to the Middle East(ペンシルベニア大学出版局、2022年)など。 早川英明(はやかわ・ひであき) 東京理科大学経営学部国際デザイン経営学科・助教。中東地域研究、現代アラブ思想史。論文に “What Does Antisectarianism Oppose?: Lebanese Communists’ Debates on Sectarianism, 1975–1981,” British Journal of Middle Eastern Studies, 2023 など。 宇田川彩(うだがわ・あや) 東京理科大学教養教育研究院・講師。文化人類学、ユダヤ研究。著書に『それでもなおユダヤ人であること――ブエノスアイレスに生きる〈記憶の民〉』(世界思想社、2020年)、『アルゼンチンのユダヤ人――食から見た暮らしと文化』(風響社、2015年)。 澤口右樹(さわぐち・ゆうき) 一橋大学大学院社会学研究科・特任研究員(学振PD)。イスラエル研究。著書に「現代イスラエルにおける軍隊と女性――女性の軍隊経験の語りから」(『日本中東学会年報』35(2)、2020年)、共著に『パレスチナを知るための60章』(明石書店、2016年)。 南部真喜子(なんぶ・まきこ) 東京外国語大学特別研究員。中東地域研究。著書に『エルサレムのパレスチナ人社会――壁への落書きが映す日常』(風響社、2020年)、共著に『パレスチナを知るための60章』(明石書店、2016年)。 屋山久美子(ややま・くみこ) ヘブライ大学人文学部講師。へブライ大学音楽学科博士課程修了(民族音楽学、ユダヤ音楽、アラブ音楽専攻)。研究論文に「エルサレムのアレッポ系ユダヤ教徒の音楽伝統(ヘブライ語)」(ヘブライ大学PhD 論文、2004年)、「エルサレム出身ミズラヒームの宗教的生活に根ざす旋法「マカーム」」(『ユダヤ・イスラエル研究』第22号、40-50頁)など。イスラエル政治・社会・文化動向に関わる翻訳、コーディネートなどに携わる。 雨雲(ペンネーム) 1948年のアラブ人。 福神遥(ふくがみ・はるか) 2017年より国境なき子どもたち・パレスチナ事務所現地代表。2024年現在は、パレスチナのヨルダン渓谷における若者の社会参画と、子ども向け活動の事業に従事。共著に『わたしは13歳、シリア難民。――故郷が戦場になった子どもたち』(合同出版、2018年)。 児玉恵美(こだま・えみ) ※編著者紹介を参照。 金城美幸(きんじょう・みゆき) 立命館大学生存学研究所客員研究員。パレスチナ研究。主な論文に「パレスチナとの交差を見つけ出すために:交差的フェミニズムと連帯の再検討」(在日本韓国YMCA編『交差するパレスチナ――新たな連帯のために』新教出版社、2023年)、共訳書にラシード・ハーリディー『パレスチナ戦争――入植者植民地主義と抵抗の百年史』(法政大学出版局、2023年)。 保井啓志(やすい・ひろし) 人間文化研究機構人間文化研究創発センター研究員・同志社大学研究開発推進機構(都市共生研究センター)。専門はイスラエル研究、ジェンダー・セクシュアリティ研究、批判的動物研究。論文に、「シオニズムにおける動物性と動物の形象――近代化とショアーをめぐる議論を事例に」(『日本中東学会年報』38(1)、61-93、2022年)、「Vegan nationalism?: the Israeli animal rights movement in times of counterterrorism. 」(Settler Colonial Studies 14(1)、 3-23、2024年)がある。 今野泰三(いまの・たいぞう) 中京大学教養教育研究院・教授。中東地域研究・平和学。著書に『ナショナリズムの空間――イスラエルにおける死者の記念と表象』(春風社、2021年)、共編著に『教養としてのジェンダーと平和Ⅱ』(法律文化社、2022年)、『オスロ合意から20年――パレスチナ/イスラエルの変容と課題』(NIHUイスラーム地域研究・東京大学拠点、2015年)。 飛田麻也香(ひだ・まやか) 広島商船高等専門学校・助教。主な著作に「イスラエル――多様性の国の教育」(大塚豊監修『アジア教育情報シリーズ3巻 南・中央・西アジア編』一藝社、2021年)、「イスラエル・パレスチナ歴史教科書対話プロジェクトの特質――展開過程と諸アクターの相互関係」(『教育学研究ジャーナル』第26号、2021年)。 渡辺真帆(わたなべ・まほ) 東京外国語大学アラビア語専攻卒。ビールゼイト大学(ヨルダン川西岸)留学。通訳・翻訳者、ドラマトゥルクとして、演劇を中心にパレスチナの芸術文化の紹介や作品制作に携わる。翻訳戯曲にカナファーニー『帽子と預言者』、ガンナーム『朝のライラック』(小田島雄志・翻訳戯曲賞)、ヴァイツマン『占領の囚人たち』等。 佐藤まな(さとう・まな) 英日翻訳者。京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程修了。パレスチナ人を中心とした難民・移民による英語文学に関心がある。論文(佐藤愛名義)に「在米ディアスポラ詩人スヘイル・ハンマードにおける『パレスチナ』――記憶の継承、ブラック・アメリカ、そしてパレスチナ人になること」(修士論文、2018年)、「未来のパレスチナ――在米ディアスポラ詩人スヘイル・ハンマードにおける ‘home’ と ‘people’ 」(『日本中東学会年報』第3412号、2018年)。翻訳作品に映画「リトル・パレスティナ」日本語字幕など。 清田明宏(せいた・あきひろ) 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)保健局長。ガザ、ヨルダン川西岸(東エルサレム含む)、ヨルダン、レバノン、シリアにある140のUNRWAクリニックを管轄、600万人のパレスチナ難民に医療サービス提供の責任者。高知大学医学部卒業、ハーバード大学公衆衛生大学院武見国際保健リサーチフェロー。大学生時代にベトナム・カンボジア内紛で生じた「ボートピープル」を見て、国際保健の仕事を目指した。前職はWHO(世界保健機関)東地中海地域事務局で結核・エイズ・マラリアの統括者。 角幸康(すみ・ゆきやす) 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)エルサレム本部渉外・広報局に上級渉外顧問として勤務。1999年マサチューセッツ工科大学にて修士課程を修了し、その後一貫して、国連機関、アジア開発銀行、国際協力機構等の国際開発の分野で活躍。パレスチナ関係の問題には、2020年から携わる。 大澤みずほ(おおさわ・みずほ) 日本国際ボランティアセンター(JVC)海外事業グループエルサレム事務所現地調整員。看護師として日本国内で救命救急医療に従事。青年海外協力隊としてパラグアイで活動した後、より包括的な支援に関わりたいと考え、2018年夏にJVCに入職して以来、パレスチナ事業に関わっている。 山田しらべ(やまだ・しらべ) パレスチナのフェアトレード団体スンブラ・事務局長(Executive Director, Sunbula)。1990年代より米国カリフォルニア州及びパレスチナ現地のNPOセクターで勤務。共編著に『Seventeen Embroidery Techniques from Palestine: An Instruction Manual』(Sunbula, 2019年)。コロンビア大学院国際関係修士号取得。 白根麻衣子(しらね・まいこ) 国境なき医師団(MSF)アドミニストレーター(財務・人事担当)。大手都銀、インターナショナルスクール勤務を経て、2016年にMSF日本事務局に入職。翌年、海外派遣スタッフに転向し、以降、ウクライナやアフガニスタン、パレスチナでの活動に参加。京都女子大学卒業、立教大学大学院経営学修士、英ウォーリック大学大学院教育学修士。 並木麻衣(なみき・まい) 東京外国語大学でアラビア語・平和構築を専攻、2006~2007年にビールゼイト大学とヘブライ大学に留学。アラビア語・ヘブライ語に加え双方の視点から情勢を学びつつ、人々の切実な思いに触れる。2013~2024年には日本国際ボランティアセンターにてパレスチナ事業や広報を担当、一時期エルサレムに駐在。2024年春から一般企業に所属、NGO/NPO支援に携わる。 大久保武(おおくぼ・たけし) 福岡市出身。1982年外務省入省後、アラビストとして、リビア、イスラエル、シリア、エジプト、サウジアラビア、パレスチナ、レバノンの各大使館に在勤、その間、湾岸戦争、中東和平プロセスの進展、第二次インティファーダ(パレスチナ民衆蜂起)、エジプト革命(アラブの春)等激動する中東情勢を経験。2015年からパレスチナ関係担当大使兼パレスチナ暫定自治政府日本国政府代表事務所長、2019年から駐レバノン大使。2022年に外務省退職。 イヤース・サリーム(Iyas Salim) ガザ地区ハーン・ユーニス出身。カナダのビクトリア大学で学士号取得の後に韓国、台湾、日本で英語を教える。JICAでの勤務を経て、ガザ・イスラーム大学で修士号、同志社大学で博士号を取得。同志社大学ではヒューマン・ディグニティ研究センターの設立に携わった。現在、カールトン大学(カナダ)兼任教授。 新田朝子(にった・あさこ) 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)エルサレム本部渉外・広報局に広報スペシャリストとして勤務(2022年~)。元アナウンサーで、NHKや民放放送局(福島県)で勤務したのち、東京を拠点にホリプロに所属し、フリーで活動。2020年7月よりエルサレム在住。イスラエル国立ヘブライ大学大学院にて、NPOマネジメントやマーケティングを専攻し、2022年に修士課程を修了した。 石黒朝香(いしぐろ・あさか) 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)渉外・コミュニケーション局日本ドナーアドバイザー。愛知県出身。ジョージ・メイソン大学紛争分析解決学修士課程修了。国連開発計画、対パレスチナ日本政府代表事務所等で開発・人道支援業務を歴任。 役重善洋(やくしげ・よしひろ) 同志社大学人文科学研究所・嘱託研究員。敬愛大学経済学部・非常勤講師。特定非営利活動法人ピースデポ・研究員。政治思想研究。キリスト教史。著書に『近代日本の植民地主義とジェンタイル・シオニズム――内村鑑三・矢内原忠雄・中田重治におけるナショナリズムと世界認識』(インパクト出版会、2018年)など。 関根健次(せきね・けんじ) ユナイテッドピープル株式会社代表取締役、一般社団法人国際平和映像祭代表理事。ベロイト大学経済学部卒。大学の卒業旅行で偶然訪れたガザ地区で世界の現実を知り、後に平和実現が人生のミッションとなる。映画を通じて世界の課題解決を志し、映画の配給・制作と、誰でも社会課題・SDGsテーマの映画上映会を開催できる「cinemo(シネモ)」を運営。 判型・ページ数 4-6・324ページ
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『LIFE HISTORY MIXTAPE 02』(まわる書房)
¥1,700
◎岸政彦さん監修の『東京の生活史』にも参加された映像ディレクター・菊池さんが、ラッパーたちの聞き取りを行ったZINE『LIFE HISTORY MIXTAPE 02』(01も再入荷)。一度菊池さんが来店してくれた時は、テレビやNBAの話で盛り上がりました。 〈以下、版元HPより〉 今を生きるラッパーたちに子供の頃の話を聞いたインタビュー本の2作目。 【語り手】 Ken Francis homarelanka 喉電波 KVGGLV NARIMIMI ONISAWA Tokyo Gal NowLedge Myghty Tommy 7