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『ソウル・サーチン 〜「沖縄」を描き続ける男・新里堅進作品選集および評伝〜』著者 : 新里堅進/藤井誠二[編]安東嵩史(リイド社)
¥3,850
「沖縄で、沖縄を描く」ことに人生を捧げてきた漫画家・新里堅進ーーその鬼気迫る作品群と半生 沖縄を代表する劇画家・新里堅進は、1978年『沖縄決戦』でデビュー以降、沖縄戦をはじめ沖縄の歴史・文物を描き続けてきた。 極めて多作であるが本土では数作が刊行されたのみで、その50年の画業のほとんどを「沖縄で、沖縄を描く」ことに捧げてきた。 戦後80年。いまだ世界では戦争の惨禍やまぬ中、戦後生まれのひとりの人間が取り憑かれたように描き続ける「地上戦」とはいったい何なのか……戦後の沖縄文化史、そして日本漫画史におけるミッシング・ピースとも言うべき新里の人生とその作品を通じて問い直す戦後80年特別企画。 判型 : 四六判 ページ数 : 912ページ
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半分姉弟 / 藤見よいこ(トーチ)
¥880
〈以下、版元HPより〉 「姉ちゃん、俺、改名したけん。」 フランス人の父と日本人の母を持つ〈米山和美マンダンダ〉は、弟から突然の告白を受ける。 生まれ育ったはずの日本で「異物」と見なされても、笑って流していたけれど…。 「ハーフ」と呼ばれる人々の日常と溢れる感情を鮮やかに描いた、わかりあえなさと手を繋ぐ群像劇。
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ヘンカイパン / エルド吉水(リイド社)
¥1,800
全人類に問う「この星」の未来。死と再生のフィロソフィア。 フランス、ドイツ、イタリア、イギリス、アメリカ、スペイン、アルゼンチン、メキシコ、ブラジル… 世界各国で出版された話題作、ついに日本上陸! 破壊・殺戮の受命のままに、世界中の大地を焼き尽くす謎の少女・アスラ。 自らの意思を閉ざす彼女の心へ、導師・ペマジュは言葉を通わす。 しかし猶予は尽きていた。 はるか遠く、高くで始まる、審判のとき。 愚かな人類に裁きがくだる。 断罪を経た「この星」の未来に、アスラの思いは届くのか——。 “Εν και παν”(ヘンカイパン) – 世界のすべては神である
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緑の予感たち / 千葉ミドリ(リイド社)
¥880
どこかで見たけどどこにもない。ファンタジー渦巻く日本の風景。 ありふれた日常にひそむ不可思議なものたちが動き出す。 新鋭・千葉ミドリが贈る、大注目の短編シリーズ。 その1「カッパの理髪店」※トーチwebにて公開中 男が通っていた理髪店は、かつて恋人だった女が見た夢の中の店だった——。元恋人、川本の心の空洞を埋めたいと願う谷藤は、夢の中のカッパの理髪店に行こうと川本を誘い出すが…? その2「未来の星の下」 西暦2000年のある旅館。時間旅行士を名乗る不審な男が突然現れる。 あやしい未来人と旅館の女中がゲームコーナーで起こす、ささやかなスペクタクル…? その3「あちほ、どこにいるの?」 ある雨の夜。学童バザーの準備のさなかに見つけた絵本は、心の底にいまも残る。 不思議な犬と水に誘われて、私たちは記憶と幻想のなかに迷い込む——。 その4「靴去る」 教育実習で母校を訪れた貝野は早々に自信を失い、気づけば靴まで失くしてしまう。その学校で噂される怪異「クツサル」に靴を盗られた者は正気を失ってしまうというが果たして…。
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『ようきなやつら』岡田索雲(双葉社)
¥880
◎妖怪ものですが随所に社会的なテーマが織り込まれた短編集。特に関東大震災時の朝鮮人虐殺を焦点にした『追燈』は最後まで目をそらさず読んで欲しいです。排外主義や差別の先に何があるのか。 【むかし、どこかに半分置き忘れてきたお化けの魂。 ここにあったのか。 京極夏彦】 WEB上で話題騒然の岡田索雲妖怪読切シリーズ、待望の単行本化! ! 描き下ろしの表題作『ようきなやつら』40P収録! ! 怪異なのは、この物語か。それとも、我々が生きるこの世界か。