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シモーヌ 2025年夏号 [特集1]食とジェンダー [特集2]フェミニストが知っておきたいセックスワーカー運動(サッフォー)
¥1,760
◎現代書館から刊行されていた『シモーヌ』が、茨城県つくば市にある「本と喫茶サッフォー」さんによってリニューアル復刊されました。 当店でも2F展示を行ってもらった小林美香さん https://momobooks.jp/RmX8KLhJ/2ylcBo03 の鼎談やSWASHメンバーの寄稿もあり!「セックスワーク イズ ワークやっちゅーねん」の展示 https://momobooks.jp/RmX8KLhJ/EKTEUqjt も少し載っています。 〈以下、版元HPより〉 シモーヌ・ド・ボーヴォワールの『第二の性』出版から70年後の2019年、「人は女に生まれるのではない、女になるのだ」から一歩先を目指すために現代書館から創刊した『シモーヌ』が、分断と孤立を越えるコレクティブなフェミニストマガジンとしてサッフォーからリニューアル刊行! 【目次】 [特集1]食とジェンダー Miyabi Starr 〔漫画〕反響板をうちうちてートランスジェンダー男性主人公プロジェクトー 小林美香×中村佳太×山田亜紀子 〔鼎談〕広告から考える嗜好品とジェンダー 児玉美月 女たちの人生をより深く味わうための「食」表象 中村桃子 「女を食べる」に潜む性暴力の正当化:ことばがつくるセクシュアリティ 栗田隆子 病と食:自己責任と外見、あるいは健康 真鍋祐子 韓国弾劾デモにみる《縁食》の風景:広場で分かちあう「おむすび」の意味をめぐって 保井啓志 ジェンダー視点から見たイスラエルの「ヴィーガン・ナショナリズム」:肉食/菜食とユダヤ人の男性性 [特集2]フェミニストが知っておきたいセックスワーカー運動 青山薫 フェミニストだから主張する、セックスワークを「まともな仕事」に。 セックスワーク・アクティヴィストってどんな人?:SWASH代表げいまきまきさんインタビュー 聞き手・菊地夏野 ESWA(ヨーロッパセックスワーカー権利同盟)/firda people[ 訳] セックスワーカーのためのフェミニスト: 私たちのマニフェスト 菊地夏野+イムジョンファ 韓国におけるセックスワーカー運動の現在:スカーレットチャチャインタビュー イムジョンファ 〔解説〕韓国の「性売買特別法」の影響と運動 女工團結生産線&台北市公娼自救會 公娼制廃止に関するQ&A 〔資料〕売春防止法をめぐる抵抗 戸谷知尋 キャロル・リーに捧ぐ:「セックスワーク」に込められた政治的意味 [論文] キャリー・ハミルトン/山﨑燈里〔訳〕 セックス、労働、肉食:ヴィーガニズムというフェミニストの政治学 [連載] ヨヨミ ヘルシー♡メルシー 第1回 ドレヤ・クラーク MUSIC SPOTLIGHT VOL.1 SWASHのSLUTS GO EVERYWHERE Vol.1 yonie yonieの日記 EP.1 江戸川ズル ズルちゃんののりこえめし その1 We are HERE. We are EVERYWHERE. ① げいまきまきのワイルド・サイドを歩け! 第1回 四六判 ソフトカバー 160ページ
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鶴橋SQUARE / 李信恵 編著(影書房)
¥2,090
◎大阪・関西でも未だにくり返されているヘイト街宣・ヘイトデモ。〝反差別カウンター〟としてそれぞれが路上に立ってきた歴史を聞き書き。今の時代だからこそ改めて振り返り、路上に立つ勇気を与えてくれる作品なので、ぜひ読んでほしいです! 8/24に大椿ゆうこさんと李信恵さんによるイベント、10/10にも安田浩一さんとのトークイベントを開催しますので、詳細はMoMoBooks HPをご覧ください。 〈以下、版元HPより〉 「差別主義者に居場所はない!!」 「レイシスト帰れ」 「私の友人に手を出すな」 「仲良くしようぜ」 「KANSAI AGAINST RACISM」 …… 大阪のコリアンタウン・鶴橋をはじめ、 関西各地でくり返されてきたヘイト街宣・ヘイトデモ。 これに抗議の意思をぶつけるため、どこからともなく集まってきた 〝反差別カウンター〟の人たち。 彼・彼女らは、 何をきっかけに、どんな思いで路上に立ったのか。 「鶴橋大虐殺」発言から10年。それぞれの涙と笑いの年月を、 自らもカウンターに立ち、「反ヘイトスピーチ裁判」でたたかってきた 李信恵氏による32名へのインタビューでふりかえる。 装画 : 金 明和 四六判 366ページ
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ドキュメンタリーで知るせかい / 宇多丸、伴野智(リトルモア)
¥3,080
◎様々な社会問題を、血の通った「自分事」として考えさせる優れたドキュメンタリー作品31本を紹介解説。 〈以下、版元HPより〉 ライムスター宇多丸の映画本、 今回のテーマは「ドキュメンタリー」! 世界の時事に強くなれる ドキュメンタリー作品31本を語り尽くす! ガザの虐殺、クルド人弾圧、SDGsの現実、中国の急成長と葛藤、難民増加…… 目にし、耳にしながらも、「情報」として聞き流してしまいがちな日々のニュース。 優れたドキュメンタリーには、それらのニュースを立体的な「生身の声」として実感させる力がある。 他人事だと思っていた社会問題が、身近な、血の通った「自分事」に思えてくる。 「知る義務」がある。すでに我々は「当事者」だ。 - - - 宇多丸── こんな短時間で、こんな濃密な、こんな深い衝撃を受けられるメディアは、やはりドキュメンタリー以外にないんじゃないか… 伴野── 地獄のような所でも、多くの人々が懸命に生きている。そんな人間の姿を見つめながら「生きる意味」を考えることは、自分の生き方を見つける大きなヒントになると思います。 (それぞれ本文より) - - - ■各分野のエキスパートによる寄稿も! ・阿古智子〈発展する中国〉 ・岡真理〈パレスチナ/イスラエル問題〉 ・荻上チキ〈難民〉 ・勝又郁子〈クルド人とクルディスタン〉 ・宮永健太郎〈環境問題〉 知る・見る・考えることへの一歩を踏み出すために。 日ごろドキュメンタリーを観ない人にこそ読んでほしい。 現代人必修の書、誕生です! - - - 本書で紹介する作品は、すべて「アジアンドキュメンタリーズ」で配信中。 1本から、すぐ観られる! ドキュメンタリー映画専門の動画配信サービス 「アジアンドキュメンタリーズ」 https://asiandocs.co.jp/ 四六判 並製 432ページ
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『愛と連帯 非正規労働者、国会へ』大椿 ゆうこ(地平社)
¥1,760
SOLD OUT
◎MoMoBooksは応援しています!表紙や中身のイラストは当店でも展示を行ってくれた https://momobooks.jp/RmX8KLhJ/sC7E1Mze アーティスト・アクティビストの金明和さん!! 8/24には刊行記念イベントも開催します。(配信アーカイブは9/7まで視聴可能。) https://momobooks.jp/RmX8KLhJ/HDwBj9hj 〈以下、版元HPより〉 働く人たちの使い捨てを許さない。 私は氷河期世代。非正規の仕事で生きてきた。 解雇され闘った経験を経て、国会議員に。 あなたと一緒に闘う、ブレない政治家のストーリー。 <著者プロフィール> 大椿 ゆうこ (オオツバキ ユウコ) (著) 参議院議員。厚生労働委員会所属。社会民主党副党首。就職氷河期世代で、30代まで非正規雇用を掛け持ちして生計を立てる。2006年より関西学院大学で障害のある学生の就学支援事業に携わるが、2010年、上限4年の有期雇用を理由に雇い止め解雇となる。継続雇用を求め3年9か月闘うが、原職復帰は叶わず。2011年から大阪教育合同労働組合の専従役員として、主に非正規労働者の権利獲得のために活動。2016年、同労組執行委員長。2023年4月、繰上げ当選で国会議員に。 岡山県高梁市出身。実家は兼業農家。家族はカタルーニャ人のつれあいと保護猫2匹。 <もくじ> 第1章 解雇された非正規労働者、国会へ 1 就職氷河期時代に社会へ――「失われた世代」を生きる 2 非正規労働という不条理――有期雇用で雇い止め 3 生きていた労働組合――次の勝利のために 4 労働を変え、社会を変える――政治活動、3回の落選 5 国会議員に――労働問題にこだわる 第2章 女性の声を政治へ 1 女性が政治家になるということ 2 シングル・非正規の女性はこの社会をどう生きのびるか 3 少子化問題と就職氷河期世代――非正規雇用の入口規制を 第3章 権利のための闘い 1 維新政治と労働組合バッシングがもたらしたもの 2 弾圧される労働組合――関西生コン事件 3 戦後責任を果たす――長生炭鉱の歴史を刻む 4 すべての人の人権が守られる社会へ 対談 藤川瑞穂×大椿ゆうこ 労働者を使い捨てにする企業と闘う 和田靜香×大椿ゆうこ シングル・非正規女性の生きづらさと政治 寸法 : 四六判 ページ数 : 208ページ
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Tシャツの日本史 / 高畑鍬名(中央公論新社)
¥2,200
裾さばきの歴史的変遷から、日本の若者を覆う同調圧力の謎を解く。 古来、Tシャツはずっと日本史の死角にあった。 日本の若者たちは、まわりの友達と同じようにTシャツの裾をさばかないと「みっともない」「ださい」と言われ、笑われてしまう世界に生きてきた。 しかし、未だかつてインとアウトの変遷や構造を説明する者はいなかった。 だから考えたいのだ。この呪いを解く方法を。 Tシャツの日本史を書くこと。 それは日本で発生した同調圧力の遍歴を書き留めることだ――
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世界自炊紀行 / 山口祐加(晶文社)
¥2,750
【世界には、今晩の献立を考えない人たちがいる】 自炊料理家の著者の元に寄せられる「献立作りが苦痛」「いつも同じ料理ばかりでマンネリに」「スーパーで途方にくれる」 という自炊に悩める人々の声。これって日本だけ?「世界の自炊」はどうなっているんだろう?と思った著者は飛行機に飛び乗っていた――。 2024年の間に全世界12か国、38家庭を取材。それぞれ各国から2家庭を厳選し、合計24組の自炊事情を12種の自炊レシピと共に紹介する。同時代を生きる人々、それぞれの「自炊する意味」とは。 【推薦】 奥野克巳(文化人類学者) 「12か国の食卓を巡る旅の果てに、 いちばん意外だったのは日本人の自炊だった」 内澤旬子(文筆家、イラストレーター) 「和食はもちろん、中華イタリアン、フレンチ、エスニックと自国以外の料理も何品も作り、栄養衛生にも配慮する。 しかも担うのは主に女性……などなど、日本の家庭料理にまつわる「常識」は世界からはどう見える?? 自炊料理研究家が世界各地の自炊人を訪ねて作り味わう自炊紀行。現地レストランでも味わえない自炊レシピ満載」
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わたしがいるあなたがいるなんとかなる 「希望のまち」のつくりかた / 奥田知志(西日本出版社)
¥1,870
生きる意味のない“いのち”なんて、あってたまるもんか 困窮者支援のその先へ、誰もが「助けて」と言い合える居場所、 「希望のまち」が誕生する 北九州市で生活困窮者を支援するNPO 法人抱樸(ほうぼく)。1988年12月から路上で暮らすホームレスに弁当を配ることからスタートし、現在は居住や就業、子ども・家庭、障害福祉支援など29 の事業を展開する。 著者は抱樸理事長で牧師の奥田知志氏。奥田氏と同法人の職員が出会った路上に生きる人や生きづらさに苦しむ人とのエピソード、新型コロナを経て現場で感じる社会の変化を綴る。単身世帯が増え、孤立が深まる中で自己責任論が蔓延、誰もが苦難に陥る可能性が高まっている。 こんな状況の中、2026 年秋、三十数年の活動の集大成ともいえる「希望のまち」が完成する。この“まち” はどんな人も一人にしない“なんちゃって家族” になれる場所。分断と格差が広がり、偏見と差別が交じり合う社会に一石を投じる試みが始まるのだ。抱樸が理想とする「希望のまち」が生まれるまでの歩みと、未来への提言が満載。北九州の武内市長と小説家の町田そのこさんとの鼎談も収録。 <著者プロフィール> 奥田知志(おくだ・ともし) 1963年、滋賀県大津市生まれ。認定NPO 法人抱樸理事長、東八幡キリスト教会の牧師を務める。14歳でキリスト教徒に。関西学院大学神学部に入学後、大阪の釜ヶ崎に通うようになる。以来、ホームレスや困窮者の支援に携わる。その後、西南学院大学神学部専攻科を卒業、九州大学大学院博士課程後期単位を取得。1990年、日本バプテスト連盟東八幡キリスト教会牧師として赴任。認定NPO法人抱樸とホームレス支援全国ネットワークの理事長、公益財団法人共生地域創造財団の代表理事、全国居住支援法人協議会の共同代表を務める。 主な著書に『もう、一人にさせない』『いつか笑える日が来る 我、汝らを孤児とはせず』(共に、いのちのことば社)、『「逃げ遅れた」伴走者―分断された社会で人とつながる』(本の種出版社)、「助けてと言える国へ」(共著・集英社新書)など著書多数。 296ページ 四六判
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バザールカフェ ばらばらだけど共に生きる場をつくる / 狭間明日実、佐々木結、松浦千恵、野村裕美、マーサ メンセンディーク、白波瀬達也(学芸出版社)
¥2,200
こんな場所が社会にたくさんあってほしい 豊かな庭と建築、名物は日替わりの多国籍料理。目指すのは、LGBTQ、依存症、HIV陽性、外国籍…異なる現実を生きる人々が出会い、変わっていくこと。変わらなくても生きられる社会をつくること。そんな場をつくってきたバザールカフェの社会福祉士、ボランティア、宣教師、研究者らの実践レポート。
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今日もよく生きた ニューヨーク流、自分の愛で方 / 佐久間裕美子(光文社)
¥1,760
SOLD OUT
◎MoMoBooksでもイベント出演して頂いた佐久間裕美子さんによるエッセイ。写真はモモさん手作りポシェット購入された際のもの。 〈以下、版元HPより〉 ニューヨークに暮らして約30年。 この街で出会った人々から教えてもらい、少しずつ築き上げたセルフケア、セルフラブの道具箱のおかげで、なんとか自分らしく生き抜いてきた。 揃えた道具を取り出しては自分という存在を理解すること、許すこと、愛することを身につけるためのすべを、もがきながら習得しようとしてきた著者。 呑気に無傷で生きるなんてできない社会の中で、「今日もよく生きた」と自分に言ってあげたくなる一冊。
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自分は「底辺の人間」です 京都アニメーション放火殺人事件 / 京都新聞取材班(講談社)
¥1,870
2019年7月18日に起きた京都アニメーション第1スタジオへの放火。 36人もの尊い命が奪われた悲惨極まりない事件はなぜ起きたのか。 被告の青葉は、公判で自身のことを「底辺の人間」と呼び、「底辺の論理」によって罪を犯したと話した。 事件を防ぐ手立てはなかったのか。 遺族が直面した喪失と、極限の悲しみ、苦しみに私たちはどう向き合えばいいのか。 これらの問いに答えるため、地元紙ならではのネットワークをいかして遺族に寄り添い、6年間取材を積み重ねた。 2024年度新聞協会賞を受賞した地元紙・京都新聞の連載「理由」をもとに書き下ろした一冊。 ――「はじめに」より―― この男は何者なのか? 社会を震撼させた事件が2019年7月18日、京都市にある京都アニメーション第1スタジオで起きた。 放火により36人が死亡、32人が重軽傷を負った。 地元紙の京都新聞は過去最大級の取材態勢を組み、事件の背景や犠牲者の人となりなどを精力的に報じた。 しかし、抜け落ちている大きなピースがあった。それは、現場近くで身柄を確保され、後に放火や殺人容疑などで逮捕、起訴された男の実像。 大やけどを負い、懸命の治療で一命をとりとめたが、初公判までの4年間、供述内容や近況などの情報は極めて断片的にしか入らなかった。 最後のピースが、公判を通じてついに埋まる──。 しかし、取材班の思惑は、公判が始まると戸惑いに変わっていった。 第1章 暴走 現場近くの公園/惨劇/逃走/娘との対面 第2章 喪失 涼宮ハルヒにそっくり/『氷菓』に託した青春 第3章 遺族 メディアスクラムのなかで/風化への思い/実名か匿名か 第4章 半生 初公判/「バオウ」と呼ばれた少年/真面目にやっても報われない 第5章 執着 京アニとの出会い/無差別殺人/連鎖/司法と福祉の狭間で 第6章 対峙 敬称の理由/11分間/手紙/叱ってくれる人 第7章 罪科 死刑囚の心/控訴取り下げの理由/喪失の痛みを抱えて など 256ページ
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爆弾犯の娘 / 梶原阿貴(ブックマン社)
¥1,980
◎梶原さんの幼少期からこれまでの人生を振り返った自叙伝。タイトル通り「父」との関係から映画俳優〜脚本家になり、現在公開中の「桐島です」に関わるまでのジェットコースターのような人生は圧巻です。一気読み推奨! 9/13には当店でトークイベントを開催します。 https://momobooks.jp/RmX8KLhJ/kOBN2BK0 ぜひ観覧・配信(アーカイブ2週間)でご覧ください。 〈以下、版元HPより〉 「見つかったらどうなるの?」「逮捕されちゃう」左翼、革命、学生運動、自己批判、人民の子 ……父は、何を守りたかったのだろう? 1970年代、 連続企業爆破事件の実行犯の一人として指名手配。 50年もの逃亡の末、 2024年1月に実名を明かして亡くなった、桐島聡。 彼の生き様を描いた映画『桐島です』(監督:高橋伴明)は 当時の学生運動の描写がリアルだと話題だ。 本作のシナリオを書いたのは、 同じく高橋伴明監督とタッグを組んだ『夜明けまでバス停で』で 数々の評価を得た注目の脚本家・梶原阿貴。 1973年生まれの彼女がなぜ、この作品を克明に書けたのか? それは、彼女の父親も桐島聡と同じように爆破事件に関与し 指名手配され逃亡していたからだった。 逃亡の中で生まれた娘。家族は嘘を重ねていく。 娘は嘘の渦に翻弄される。 それでも「家族」は終わらない。では革命は? 「黙っていたけど、あなたのお父さんは、 役者でクリスマスツリー爆弾事件の 犯人なの。あなたが生まれる前のこと。 それからずっと、十四年も隠れて暮らしてるの」 「見つかったらどうなるの?」「逮捕されちゃう」 左翼、革命、学生運動、自己批判、人民の子 ……父は、何を守りたかったのだろう? 本書で伝えたいのは 「どんな環境に生まれても、努力次第で人生は切り拓ける」 ということでは断じてありません。 うまくいかないこと全部を「自分のせい」だと思わずに、 適度に親のせいにしたり、他人のせいにしたり、 社会のせいにして生きていきましょう。 そして自分に余裕ができた時には、 社会全体をみんなで変えていきましょう。 やさしさを組織していきましょう。 映画「桐島です」公式HPは こちら→ https://kirishimadesu.com 288ページ
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戦争と農業 / 藤原辰史(集英社インターナショナル)
¥792
◎9/5に 藤原辰史さん出演トークイベントを開催します。https://momobooks.jp/RmX8KLhJ/NV_JQCug ぜひ観覧・配信(アーカイブ2週間)でご覧ください。 〈以下、版元HPより〉 二十世紀以降の戦争や政治が変質している根っこには、効率を重視した食の仕組み、それを支える農業の仕組みがあった! 農業技術の発展は、戦争のあり方をも変えた。トラクターは戦車に、化学肥料は火薬に。逆に毒ガスは平和利用の名のもと、農薬に転用される。本来、人間の食を豊かにするはずのテクノロジーの発展が、現実には人々の争いを加速させ、飽食と飢餓が共存する不条理な世界を生み出している。この状況を変えるために、わたしたちにできることを考える。 新書判 208ページ
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イスラエル=アメリカの新植民地主義――ガザ〈10.7〉以後の世界 / ハミッド・ダバシ著、早尾貴紀訳(地平社)
¥2,750
◎9/5に刊行トークイベントを開催します。https://momobooks.jp/RmX8KLhJ/NV_JQCug ぜひ観覧・配信(アーカイブ2週間)でご覧ください。 〈以下、版元HPより〉 〈10.7〉以後、私たちは共犯者となった パレスチナ虐殺を目の当たりにしながら、私たちは何もできないままなのか――。故エドワード・サイードの同志で思想的継承者のハミッド・ダバシが見出した新たな「抵抗」の可能性。世界は植民地主義に加担し、「占領」「統治」「戦争」などといった概念は転倒する。ヨーロッパ中心主義的な「理性」を徹底的に批判した論説集。 もくじ 訳者まえがき(早尾貴紀) 日本の読者へ 1 欧米はいかにイスラエルを「再発明」しているのか 2 イスラエルのプロパガンダ主要10点を論駁する 3 「川から海まで」のスローガンを取り戻す 4 米国の大学キャンパスにおけるパレスチナ支援活動を弾圧するシオニストの努力が無駄に終わる理由 5 イスラエルの対ガザ戦争にはヨーロッパ植民地主義の歴史全体が含まれている 6 ガザのおかげでヨーロッパ哲学の倫理的破綻が露呈した 7 対ガザ戦争は、パレスチナ解放神学と福音派シオニズムの対立を浮き彫りにする 8 評論家たちはいかにフランツ・ファノンの遺産を歪曲しているか 9 ヘーゲルの人種差別的哲学がヨーロッパのシオニズムに与えた影響 10 米国大統領選:バイデンとトランプは殺人コインの表裏である 11 フランチェスカ・アルバネーゼを恐れるのは誰か? 12 イランの反撃はイスラエルに警告を与えたが、焦点は依然としてガザにあるべき 13 欧米はパレスチナの教育に対するイスラエルの攻撃に直接責任がある 14 米国大学キャンパスにおける抗議運動――エドワード・サイードは、この瞬間を大切にしたことだろう 15 ヒラリー・クリントンは大学キャンパスの抗議という潮の変わり目がもつ倫理的な力を理解できない 16 ガザでのジェノサイドは国外イラン人の反体制派の終焉をいかに決定づけたか 17 老化したバイデンとリベラル帝国主義の危機 18 ドナルド・トランプ暗殺未遂はアップルパイ並にアメリカ的だ 19 バイデンと同じくカマラ・ハリスはイスラエルの大量虐殺に全面賛同している 20 コリー・ブッシュが人種差別と植民地主義の勢力に立ち向かった 21 ハイファの隠された歴史が、静かで美しいパレスチナ映画のなかに姿を現す 22 なぜイランはイスラエルに報復してこなかったのか? 23 タナハシ・コーツはいかにしてリベラル・シオニズムから脱却したか 24 米国大統領選挙で、なぜ有権者はファシズムと大量虐殺的シオニズムのどちらかを選ばなければならないのか? 25 ニューヨーク・タイムズ紙は、反ユダヤ主義を報じても、ジェノサイドには触れない 26 ジミー・カーター、歴史の流れを変えたピーナッツ農家 27 ガザ・ジェノサイドの余興――テルアビブで『ロリータ』を観る 28 仮面は外され、そしてトランプとイスラエルは地球を不動産に変えた 29 イスラエルとアメリカの蛮行が歴史の負け組にあることを示す四冊の本 30 マフサ・アミーニーの抗議はイラン政権と反対派、双方の失敗を露呈した 31 トランプが異常なわけではなく、外国人嫌悪はアップルパイ並みにアメリカ的なのだ 訳者あとがき(早尾貴紀) 四六判上製 304ページ
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いつの日かガザが私たちを打ち負かすだろう -早尾貴紀対談集- / 早尾貴紀(青土社)
¥3,080
◎パレスチナ/イスラエル研究、社会思想史研究者の早尾貴紀さんによる対談集。9/5には当店で早尾さん出演のイベントもありますので、ぜひこちらもチェックしてください。https://momobooks.jp/RmX8KLhJ/NV_JQCug 〈以下、版元HPより〉 〈ガザ〉に断罪される世界 パレスチナではいまなお多くの人たちが傷つき、そして、先鋭化を増すアメリカをはじめとした世界の暴力的な構造の中心に、ガザがある。この現実を前に、私たち自身にあらためて真剣に問うべきこととは何か。歴史、文化、社会、政治といったさまざまな視点による6つの対話。
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『ソウル・サーチン 〜「沖縄」を描き続ける男・新里堅進作品選集および評伝〜』著者 : 新里堅進/藤井誠二[編]安東嵩史(リイド社)
¥3,850
「沖縄で、沖縄を描く」ことに人生を捧げてきた漫画家・新里堅進ーーその鬼気迫る作品群と半生 沖縄を代表する劇画家・新里堅進は、1978年『沖縄決戦』でデビュー以降、沖縄戦をはじめ沖縄の歴史・文物を描き続けてきた。 極めて多作であるが本土では数作が刊行されたのみで、その50年の画業のほとんどを「沖縄で、沖縄を描く」ことに捧げてきた。 戦後80年。いまだ世界では戦争の惨禍やまぬ中、戦後生まれのひとりの人間が取り憑かれたように描き続ける「地上戦」とはいったい何なのか……戦後の沖縄文化史、そして日本漫画史におけるミッシング・ピースとも言うべき新里の人生とその作品を通じて問い直す戦後80年特別企画。 判型 : 四六判 ページ数 : 912ページ
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半分姉弟 / 藤見よいこ(トーチ)
¥880
SOLD OUT
〈以下、版元HPより〉 「姉ちゃん、俺、改名したけん。」 フランス人の父と日本人の母を持つ〈米山和美マンダンダ〉は、弟から突然の告白を受ける。 生まれ育ったはずの日本で「異物」と見なされても、笑って流していたけれど…。 「ハーフ」と呼ばれる人々の日常と溢れる感情を鮮やかに描いた、わかりあえなさと手を繋ぐ群像劇。
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世界は団地でできている 映画のなかの集合住宅70年史 / 団地団(大山顕、佐藤大著、速水健朗、稲田豊史、山内マリコ、妹尾朝子)(集英社)
¥1,089
戦後の住宅インフラを支えてきた団地。日本においても、戦後すぐは先進的な生活の象徴として、現代では20世紀へのノスタルジーの対象として、70年以上にわたってあらゆる世代の人びとがこの集合住宅に想いを託してきた。 そうした時代の流れは、団地が登場するフィクション=「団地作品」にも反映されている。 本書では15年にわたって団地作品について語るイベントを50回開催してきた集団=「団地団」が、団地作品の歴史を通覧。社会、風俗、家族、ジェンダー、創作などさまざまな観点から、戦後社会の変遷とフィクションの役割を考える。
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華語圏映画入門 映像がひらく中国・香港・台湾+への扉 / 阿部範之, 菅原慶乃, 三澤真美恵編(岩波書店)
¥3,080
中国、香港、台湾、チベットやアジア各地の華僑社会、少数民族……。 ときに緊張をはらみつつも緊密につながり躍動する〈華語圏映画〉の世界。 地域ごとの歴史を紐解く概説、ジェンダーなど現代的視点を盛り込んだテーマ・スタディーズ、そして多彩な魅力に迫るコラムやインタビューから、その果てしない広がりを徹底ガイド! A5 並製 254頁
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ニーナ・シモンのガム 失われたものと見つかったものをめぐる回想 / ウォーレン・エリス著、佐藤澄子訳(2ndLap )
¥4,950
稀代のミュージシャンによるフォト・メモワール。 1999年7月1日、ニーナ・シモンは、イギリスで最後となる貴重な公演を行った。感動的なステージの終演後、客席にいたウォーレン・エリスはステージに向かい、ニーナ・シモンが噛んだガムをピアノから取り、彼女のステージタオルに包んで持ち帰った。 それから20年。ガムはずっとウォーレンの手元にあり、彼のクリエーティブな営みを支える力となった。そして2019年、エリスの親友でありコラボレーションパートナーのニック・ケイヴが、自身の「ストレンジャー・ザン・カインドネス(Stranger Than Kindness)」展に何か出品しないかと彼に尋ね、ガムの運命が動き出す。ウォーレンはガムを銀と金で鋳造させる。ガムが、誰も予想できなかった出来事の連鎖を引き起こす。 一見取るに足らないもの、すぐに捨てられてしまうようなものが、人と人とのあいだに美しいつながりを生み出していく。これはものや経験に意味が与えられ、精神性を帯びていくことについての物語であり、創作のプロセス、そこから生まれる作品の力、そして愛と友情とを讃えている。序文:ニック・ケイヴ。
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ユニヴァースのこども 性と生のあいだ シリーズ「あいだで考える」 / 中井敦子、森岡素直(創元社)
¥1,870
敦子さんと素直さんは、互いを大切なパートナーとして、敦子さんが出産した満生ちゃんと3人で暮らしている。 素直さんの性は女性/男性のどちらにもとどまらず、3人の関係は〈母親/父親/こども〉の枠に収まらない。 性のあり方、関係性のあり方を枠にはめず、名前をつけず、ゆらぎ変化していく全体として日々の生を生きようとしてきた2人が、出会いの頃から満生ちゃんの誕生、現在の暮らしまでの出来事と思いを語った「声のおたより」の記録。(装画:ひうち棚) 正解のない問いを考え、多様な他者と生きる シリーズ「あいだで考える」 不確かな時代を共に生きていくために必要な 「自ら考える力」 「他者と対話する力」 「遠い世界を想像する力」 を養う多様な視点を提供する、 10代以上すべての人のための人文書のシリーズ。 ソフトカバー 160ページ
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ガザとは何か パレスチナを知るための緊急講義 / 岡真理(大和書房)
¥1,540
◎現在も続くガザ・パレスチナでのジェノサイドを知る上で大切な書籍。2024年3月26日に著者の岡真理さんをお呼びしてトークイベントも開催しました。https://momobooks.jp/RmX8KLhJ/ivZye-us 2024年、MoMoBooksで一番売れた本です。 〈以下、版元HPより〉 【緊急出版!ガザを知るための「まず、ここから」の一冊】 2023年10月7日、ガザ地区のハマース主導のパレスチナ戦闘員による、 イスラエルへの攻撃に端を発し、 イスラエルによるガザ地区への攻撃が激化しました。 長年パレスチナ問題に取り組んできた、 パレスチナ問題と現代アラブ文学を専門とする著者が、 平易な語り口、そして強靭な言葉の力によって さまざまな疑問、その本質を明らかにします。 今起きていることは何か? パレスチナ問題の根本は何なのか? イスラエルはどのようにして作られた国? シオニズムとは? ガザは、どんな地域か? ハマースとは、どのような組織なのか? いま、私たちができることは何なのか? 単なる解説にはとどまらない、 「これから私たちが何を学び、何をすべきか」 その足掛かりとなる、 いま、まず手に取りたい一冊です。 ■目次■ ■第1部 ガザとは何か 4つの要点/イスラエルによるジェノサイド/繰り返されるガザへの攻撃/イスラエルの情報戦/ガザとは何か/イスラエルはどう建国されたか/シオニズムの誕生/シオニズムは人気がなかった/なぜパレスチナだったのか/パレスチナの分割案/パレスチナを襲った民族浄化「ナクバ」/イスラエル国内での動き/ガザはどれほど人口過密か/ハマースの誕生/オスロ合意からの7年間/民主的選挙で勝利したハマース/抵抗権の行使としての攻撃/「封鎖」とはどういうことか/ガザで起きていること/生きながらの死/帰還の大行進/ガザで増加する自殺/「国際法を適用してくれるだけでいい」 ■第2部 ガザ、人間の恥としての 今、目の前で起きている/何度も繰り返されてきた/忘却の集積の果てに/不均衡な攻撃/平和的デモへの攻撃/恥知らずの忘却/巨大な実験場/ガザの動物園/世界は何もしない/言葉とヒューマニティ/「憎しみの連鎖」で語ってはいけない/西岸で起きていること/10月7日の攻撃が意味するもの/明らかになってきた事実/問うべきは「イスラエルとは何か」/シオニズムとパレスチナ分割案/イスラエルのアパルトヘイト/人道問題ではなく、政治的問題 ■質疑応答 ガザに対して、今私たちができることは?/無関心な人にはどう働きかければいい?/パレスチナ問題をどう学んでいけばいい?/アメリカはなぜイスラエルを支援し続けるのか?/BDS運動とは何? ■付録 もっと知るためのガイド(書籍、映画・ドキュメンタリー、ニュース・情報サイト) パレスチナ問題 関連年表 本書は、10月20日京都大学、10月23日早稲田大学で開催された緊急セミナーに加筆修正を加えたものです。
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日本で働く 外国人労働者の視点から / 伊藤泰郎・崔博憲 編著(松籟社)
¥2,860
現代日本を支える外国人労働者について、私たちはどれだけ知っているだろうか。彼/彼女たちは、どんな事情で故郷を離れ、どのように日本で生きているのだろうか。そして、彼/彼女たちの目に縮小する現代日本はどのように映っているのだろうか。 タイ、ベトナム、フィリピン、ブラジル、メキシコ、アフリカから来る技能実習生や日系人たちをとりあげ、統計、聞き取り、支援活動の経験から「向う側」の視点にせまり、日本で働く外国人労働者と私たちの関係を見つめなおす。 ソフトカバー 448ページ
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新版 いくさ世を生きて 沖縄戦の女たち / 真尾悦子(ちくま文庫)
¥990
1945年、沖縄。叫べなかった女たちの声を聴き取る 県民の四人に一人が犠牲になった沖縄の地上戦。女性たちの記憶と、戦後なお秘められた傷跡を辿るノンフィクションが待望の復刊。 解説 吉川麻衣子 文庫 288ページ
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「キノコ雲」の上と下の物語 孫たちの葛藤と軌跡 / 原田 小鈴著、アリ・ビーザー著、黒住奏訳(朝日新聞出版)
¥2,750
1945年8月の広島と長崎で被爆した「二重被爆者」山口彊(つとむ)氏の孫と、両方の地への原爆を投下した米爆撃機に搭乗していた軍人ジェイコブ・ビーザー氏の孫が出会ったとき、どんな対話が生まれるのか。 広島と長崎の「キノコ雲」の上と下にいた二人の祖父たちから、80年の時を経た今、彼らの残したメモや日記、貴重な資料の数々から孫たちが当時を描き出し、10年以上にわたる交流と協働を記した異色のノンフィクション。 朝日新聞デジタル掲載「孫たちの意外な友情 ヒバク80年、日米往復書簡」も収録。